ライフキャリアビジョン 学長のお話
これまで書いた記事の繰り返しになりますが、
リカレント教育過程で必須科目が一つありました。
それが「ライフキャリアビジョン」の授業です。
自分のキャリアを見つめ直すという作業のお話は少し前にしたと思うのですが、
わたしは当初、この授業が自己啓発セミナーみたいに思えて仕方なかったんです。
なんていうか…一番苦手な分野。^^;
人に言われてすぐに性格変わるなら、
とっくに変わっているし。
そんな風に思っていたんですね。
けれどこの授業の根本は今の世界における日本の現状を知る、ということでした。
まず、教鞭をとられたのは学長です。
学長から、まず、理論と現実は繋がっている。
という話がありました。
大学は沢山の理論を教えてくれるけれども、聴くだけだと、それは理想で終わってしまう、
という導入から、いま、日本の女性のおかれている現状を教えていただきました。
ジェンダー論が叫ばれている中、どうして女子大学が必要なのか。
それは、日本が男女平等でないからだ、という話から始まります。
日本のジェンダーギャップ指数は、153カ国中なんと121位です。
先進国といわれているこの日本が、121位。
ショックでした。121位だということよりも、自分がその事を知らなかったことに対して。
きっと新聞にも取り上げられているだろうけど、話題にすらならないのが日本の現実です。
また男女の差を生み出しているのは、決して男性だけの考えだけではありません。女性自身も、でしゃばっているように思われたくない、という人が多いので、なかなか男女差はなくならないんだそうです。
少し前に、TOKYO2020の会長辞任と就任の話がありました。
あの時、メディアは前会長の発言だけを吊し上げ、会長が変わったことで、もうその事には触れなくなってしまいました。が、
クラスメイトとこの件について話したとき、男女差別云々ではなく、
ものを知らないことの怖さを感じるよね、という結論になりました。簡単につるん、と恥ずかしい話をしてしまうのか。と。
私も大学に(リカレント)通わなかったら、ただ単に、発言の男女差別を憂うだけだったかもしれないな。と。
日本が本当の意味で男女平等になったとき、女子大学は役目を終える時だ、と学長がおっしゃったのが印象的でした。
さて、ここまでだと、理論は理想止まりです。
理論を現実にするには、追求すること、が必要なんですが、これはキャリアの巨匠の言葉で裏付けられます。
また、次回記したいと思います。
女子だってワラジサイズのカツ、食べますから。
リーズナブルランチ。学食にて。360円。
なみ
クラスメイト
今日(3月10日)、コロナ対策を整えて、大学で仲良くなったM子ちゃんとご飯を食べにいきました。
私は人見知りなので、短い学生生活でお友達ができるのかな、なんて思っていたのですが、
他愛もない話をしながら美味しいワインを飲めるお友達ができました。
ただ、M子ちゃんは4月には故郷に帰ってしまうそうです。さみし。
さて、京都女子大学リカレント教育過程は、3つのコースがありました。
私の通ったコースは「通学コース」です。
ほかに、eラーニングコース、サタデー通学コースがあり、オンライン授業が主であるコースがあります。
性格上、オンライン学習では集中できないような気がして、迷わず通学コースを選びました。
クラスメイトは、18人。
年代も、環境も、様々でした。
グループワークがあったり、積極的に交流会などを企画してくださる方もいて、
とてもよい関係を築くことができました。
パソコンが得意な方からは、Excelの計算式を教えていただいたり、
また、校外で行われたセミナーにも一緒に参加をしました。
大学に行くまでは、これまでのキャリアは一旦封じ込めて、ゼロから…
と、思っていたのですが、
これまでやって来た事を共有することで、
学びを深められるのか。
これを何度も感じました。
ということで、私は、卒業制作としてパワーポイントでプレゼンがあったので、
声の出し方講習会をzoomでさせていただきました。
これまで私は対面でしか話し方レッスンはしてこなかったのですが、
zoomでも、しっかりレッスンできる事を確認することができ、これからのビジョンの一つに加えていけたら、と思っています。
結局、コロナの関係で、クラスの皆さんとお茶をしたり、ご飯を食べに行ったりが、今回のM子ちゃんとの食事だけになってしまったのですが、
今後も良い関係が続き、たくさんみなさんから吸収できたらな、と思います。
なみ、
大学の履修科目
今回わたしは、12の授業をとりました。
リカレント教育過程の履修科目は、結構バラエティーにとんでいました。
例えば、パソコンや簿記のような実践的なものもあれば、ざっくりお金のしくみを把握できる企業会計や会社法の授業、
実際に新聞記者さんからライティングのスキルを学ぶ授業、
その他にも、現役大学生と同じ科目、私達の時代で言うところの一般教養などをとることもできました。
わたしが一番楽しかった、というかやり甲斐を感じたのは、ライティングの授業でした。メディアの最前線の方から学ぶことができるというのは、なかなかない機会。しかも、この拙い文章を採点してもらえるなんて!
書くことに、あんなに時間をかけたのは卒論以来かも。これまでのスキルに足らないものを擦り合わせながら学べたのはかなり意味がありました。
先生から比較的良い評価をいただいたことも素直に嬉しかった。
逆に、苦労したのが、まさかの!英語。笑
基礎英語は「あー、なんかそんなんやったなあ」で、できたのですが、オフィス英語は撃沈。
まず、知らない単語がズラリ。毎回泣きながら予習してました。外資系の会社でのやり取りが想定されているので内容は面白いのですが、日本人、外国人の心の中レベルの話までに及び、お手上げ。
仕事現場で知り合った英語が堪能な方に訳をてつだってもらいながら授業にのぞみました。
一つだけ必須科目がありました。
「ライフキャリアデザイン」です。
これまでの自分を見つめ直し、これから自分がどうあるべきかを考える授業。
これが、結構辛かった。
まず、産まれたときから現在を遡っていき、
良い事も、悪い事も、一つ一つ表にしていく作業から始まります。
なぜか、悪い事ばかりが思い出され、いっこうに筆が進まず。
しかも、それをクラスメイトとシェアすることが課されました。
毎回毎回、自分と向き合う日々。
周りからも、やっていて意味があるんかなあ。
なんていう声がチラホラ出始めました。
けれど、結果的には一番印象的な授業になっていました。
自分が持っているもの、持っていないもの、やっていくこと、やめるもの、
炙り出されるように「自分」が見えてきます。
加えて、理論も沢山学びました。
理論を学べるのは、大学だからこそ、だったと思っています。
キャリアの巨匠の言葉を沢山習いましたが、これはまた後日、改めて書こうと思います。
ところで、
入学してすぐに、学校からメールアドレスが与えられました。
今の大学って、毎日課題が出て、レポートなどはポータルサイトで提出。
お知らせもポータルサイト経由。
会社もそうなっているし、当たり前なんだけど、この点が一番、自分の学生時代との違いだなあ、と思います。
なみ
リカレント教育との出会い
一昨年、日本でラグビーワールドカップが開催されました。
俄ファンではありましたが、わたしも試合に熱狂し、大会終了後も関連動画をYouTubeで観ていました。
すると、ある動画がヒットしたんです。
それは、リカレント教育を紹介するWeb番組で、ゲストに廣瀬俊朗さんが出てらっしゃいました。
廣瀬さんは、ご存知の通り、ラグビー元日本代表のキャプテンで、東芝を退社されてからは、MBAを取得された、との内容でした。
現状維持で満足することなく、日々成長を念頭に動く。ずっと学ばれている姿に感動しました。
何より、同姓でカッコいい男の人、初めて見たー!笑
時同じくして、私は、自分は何もできない薄っぺらい人間だなあ、と日々感じていました。
何かをやりたいけど、何がしたいかがイマイチわからない。何かの資格を取る?うーん。違う。
そんな時に、リカレント教育というキラキラした言葉を知るのです。
大学で勉強がしたい、とは以前から思っていました。
すぐに 「京都 リカレント」と検索をかけると、
が、ヒットしました。
京大はちょっと別として(笑)
光華と京女。
偶然だと思いますが、どちらも親鸞聖人の教えをもとに創られた、宗門校です。(お東さんとお西さんではありますが)
カリキュラムを見ると、光華は事務系の学び直し科目が多かったので、私は幅広く学べそうな京都女子大学のリカレント教育課程に通うことを決めました。
文部科学省が唱えているリカレント教育は、以下のような理念です。
↓
「リカレント教育」とは、「学校教育」を、人々の生涯にわたって、分散させようとする理念であり、その本来の意味は、「職業上必要な知識・技術」を修得するために、フルタイムの就学と、フルタイムの就職を繰り返すことである(日本では、長期雇用の慣行から、本来の意味での「リカレント教育」が行われることはまれ)。
我が国では、一般的に、「リカレント教育」を諸外国より広くとらえ、働きながら学ぶ場合、心の豊かさや生きがいのために学ぶ場合、学校以外の場で学ぶ場合もこれに含めている(この意味では成人の学習活動の全体に近い)。
いわば「学び直し」です。
私達世代は、大学に入ることが全てのような教育を受けてきました。
さらに、女子は就職氷河期と重なり、何のために学校に行ったのか迷子になる人が続出しました。
時代が進んで、人生100年時代 というキャッチフレーズをあちこちで聞くようになり、このままでは、いけないと思いながらも、一度身体に染み込んだ教育の呪縛からはなかなか抜けられません。
22歳で勉強は終わりではない。
働きながら学ぶのだ。
それを教えてくれるのがリカレント教育です。
そして、後々勉強をしている中でわかるのですが、
海外ではもっともっと当たり前の教育として知られています。
さらに、さらに、
教育だけでなく、ジェンダーギャップ指数も後進も後進国だと、学ぶ中で嫌っちゅうほど、知ることになるのです。
では、また次回、学んだ科目についてお話しします。
通称 女坂。この坂を登ると京都女子学園があります。
なみ
少しづつ
京都も少しずつ、賑わっています。
キティちゃんのはるか
豊国神社
今日のタワーは、本当に綺麗だった。
なみ