「お元気そうで、何よりです」
SNSは、基本、面識のある方とだけのやり取りをさせていただいています。
ある時、わたしの周辺にはいないタイプの方からメッセージが入ってました。
いないタイプ
というのは、プロフィール写真が、ビジュアル系バンドの方⁇みたいな写真だったのです。
しばらく内容も読まずに放っておいたのですが、
ある時、ふとそのメッセージを読むと、
「お元気そうで、何よりです」
え?私のこと知ってるの?誰だ?
アルファベットと数字で書かれたアカウント名を復唱しながら、
もう一度プロフィール写真をよーく確認。
「もしかして、Sくんですか?」
「そうそう」
Sくんは、高校の同級生です。
3年間、同じクラスでした。
仲が特別良かったわけではないんです。(笑)
ただ、彼は大変個性的な人でした。
入学してすぐの英語の授業で、斬新な英訳をして先生を驚愕させたり、
学園祭で飛び跳ねながら歌を歌ったり、
けど、ストレートに人気者!みたいな感じではなくて、なんていうのかな、飄々としていて、
やんちゃな子達とも、おとなしい子達とも仲良くお喋りできて、
男の子にも女の子にも、
Sくん
と、ファーストネームで呼ばれる、ちょっと独特の雰囲気をまとった人でした。
高校を卒業してから、一度だけ電車で会ったことがあって、
その事をSくんに言うと、覚えていてくれました。
その時、彼は、
「ライブハウスに行く途中」
と言っていて、私は、
「アナウンサーになりたい」
と言っていたそうです。(全く覚えていないけど)
そして、今、彼は地元で働いているとのことで、久しぶりに会うことになり、先日その職場を案内してくれました。
私は人見知りなので、二十数年ぶりに会うSくんに何て話しかけようか…とか、
それなりに考えて行きましたが、
そんな事は杞憂で、
一言目が、
抹茶飲める?
あ、変わってない。笑
けれど、
なんだかとても知識が豊富で、
同じ制服を着ていた頃は 知り得なかったSくんを見た気がしました。
今は、結婚もしてお子さんもいらっしゃるとか。
仕事では音楽からは離れているけれど、趣味の範囲では続けているそうです。
電車で会った頃には理解できていなかった世の中のことも、
今なら半分くらいはわかる年齢になりました。
だからなのか、仕事を続けているわたしを、Sくん風にふわっと褒めてくれました。
じゃ、また〜
その感じ、また二十数年後に会った時にも、残しておいてほしいな。
なみ