無題
大学卒業の年のちょうど今頃、
私は、卒業旅行へ行く準備をしていました。
全て支度を整えて、さあ家を出ようとしたその時、
電話が鳴りました。
祖父が亡くなった、
という電話でした。
その時、電話口で祖母が、
「奈美ちゃん、かまへんから卒業旅行行っといで。おばあちゃんもな、学生の時、ちょうど修学旅行でな、同じように親戚の人、死なはってな、修学旅行行けへんかってん。
その後、大人になって同じとこ行ってもな、やっぱりちょっとちゃうねん。その時に行かなあかんねん。」
と。
少し事情があって、祖父と初めて会ったのが小学5年だった、
というのもあるとは思いますが、
わたしは、ありがたくその言葉を受けて、卒業旅行に行かせてもらいました。
今日、コロナウイルスの影響で、春のセンバツが中止になったとのこと。
色んな人が、色々考えた上での選択。
生きていると、
どうしようもなく、
本当に理不尽で、
翻弄されて、
感情が揺すぶられるんだけど、
良いのか悪いのか、
それが、
人生のポイントとして、
後に残っていくのも確か。
そんな今年の3月11日は、
雨のち晴れ 時々風の、
なんだか騒がしい一日でした。
なみ