HI!ROSE WAVE chapter2

Voiceタレント広瀬奈美のつれづれダイアリー

無常観

親戚のおばさんが亡くなりました。

 

最近は会う機会も少なくなっていたのですが、幼い頃とてもお世話になりました。

 

葬儀の中で、お坊さんがお立ちになって、何か手紙のようなものを読まれました。

 

その 出だしが、

 

「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」

 

方丈記の冒頭で、

 

「淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまりたる例なし」

 

と続いたんです。

 

日蓮宗の葬儀だったのですが、

 

これまで参列した葬儀で、随筆…というか古文を引用しての内容は初めてだったので、

 

そのお手紙はいったいどういうものなのか、

 

調べてみました。

 

引導文(いんどうもん)というそうで、

法華経の教えによって、亡くなった人を迷いから救い出す、

 

というようなもの、だそうです。

 

この方丈記平家物語のように、ずっと同じではいられないという「無常観」の考え方は、日本特有のものだと聞いたことがあります。

 

だからこそ、今を大切に生きないといけない、ということなんでしょうね。

 

お坊さんの声が良かったからか、そんな風に私たち親族には聞こえました。

 

 

さて、

写真の後列右側がおばちゃんです。

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多分、今の私くらいの年齢。

 

父が若い。

 

おばあちゃん、色が白い。

 

自分ではよくわからないけれど、

この写真を見た人から、私とおばあちゃんがソックリだと言われました。

 

わたしは、将来こんな風になるのかあ。

 

いつまでも、

 

ずっと同じではいられない。

 

ちょっと意味はちがうけど。

 

 

なみ