とけかけ がすき
清書納言は、枕草子の第一段で、
秋は夕暮れ
が、好きだと書きました。
秋の夕焼けは、確かに美しくて、ちょっと見ていられないくらい赤かったりします。
きっと、それに心打たれた人は昔から多かったのだろうけど、
西の空を眺めて、
烏や雁の黒と、茜の空とのコントラストを美しいと書いた清少納言は、
やっぱり、めちゃくちゃセンスがあったんだな。と思います。
ところで、我が街は、
秋は霧
です。
盆地なので、霧が立ち込めるのですが、
濃い日は、午前11時半くらいまで晴れません。
けど、白い中から青い空が浮き出てくる「とけかけ」が本当に綺麗なんです。
水彩画みたいです。
清少納言も、秋に丹波に来ることがあったなら、
この時間帯も好きだ、と書いてくれたはず。
だと思うんだけどな。
なみ