HI!ROSE WAVE chapter2

Voiceタレント広瀬奈美のつれづれダイアリー

感動を表現できない話

私は子供の頃から、

 

「冷めてる」

 

とか

 

「シラけてる」

 

と、周りから言われてきました。

 

確かに、教室全体が大爆笑に包まれているとき、

 

どうして面白いのか、よくわからなかったり、

 

人に合わせて楽しくしているフリをした方が、

 

都合がよいな、と思うことがあるのも事実です。

 

けれど、そんな私でも、

 

年に2、3回は、心から、ほんと心から感動することがあります。

 

そのうちの一つが、ある専門学校の卒業式。

 

専門学校は、入学したら課題課題で、本当に好きじゃないとなかなか続かないと思うんですが、

 

無事、課程をこなし、晴れて卒業式を迎えたワカモノ達をみてると、

 

心が洗われるというか、考えて、努力してきた姿に、胸を打たれるんですね。

 

卒業証書とはべつに、頑張った子に送られる賞があるのですが、

 

名前は、わたしが読み上げる瞬間までご本人達は知らなくて…

 

だから、受賞した皆さんの名前を呼ぶと歓声も上がり、

 

ご本人は、もう涙、涙です。

 

 

このシーンは、読み上げるこちらも緊張するし、本当に感動的なんです。

 

でも。

 

わたしに筆力がないのもあるけれど、

 

やっぱり、感動したことを文字にしたり、口にしたりしたとたん、

 

なんだか、すーっと感動的でなくなっていくんです。

 

これは、なぜなんでしょうね。

 

より、現場の雰囲気を伝えようとすればするほど、感動的でなくなってしまう。

 

だから、感動した。

 

ってあまり言わないようにしています。

 

感動が自分の中から消えてしまわないように。

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なみ