HI!ROSE WAVE chapter2

Voiceタレント広瀬奈美のつれづれダイアリー

完パケ

今朝の新快速は、行楽シーズンということもあり、満員。

 

それは、ある程度覚悟していること。

でも、ふんわりと、「高槻あたりで、近くが空くといいな」と、淡い期待を寄せているのです。

 

間も無く高槻という頃になって、

近くに座っていた上品なおば様に電話が。

 

「あ、もしもし。◯▲◇♫×◎▽◎〜」

 

何を喋っていたかよく聞いてなかったけれど、高槻に着いたと同時に、

その電話相手と思われるおば様が、混雑の中をかいくぐってやって来ました。

待ち構えていたおば様、すかさず、

 

「いやあ、あんた、満員でな。席取ろうと思ったけど、取られへんかってん」

 

「そんなん、かまへんのに」

 

「あんた、ここ座りよし」

 

そうしたらおば様の横に座っていた大学生くらいのお兄さんが、スッと席を立ちました。

 

「いや、お兄さん、座っててもろてかまへんのに。え、いや、どないしょう?ええのん?寝てはったのに。気の毒やな。そうかぁ、すいません。ほな。座らせてもらおかな。」

 

 

…そうなるよね、お兄さん。そうなる。間違ってない。私がそこに座っていても、多分お兄さんと同じ行動を取ってると思う。

 

おば様たちはキチンとお礼を言ってはったけれども、

 

ただ…。今日は、あのおば様の完パケ芝居に若干いやらしさを感じました。

 

お兄さん、頑張って!座っとき。

とさえ思いました。

 

多分、あのお兄さんなら、あの小芝居うたなくてもスッと変わってくれはったはず。

 

混雑の中で座りたいと思っているのはみんなそうで、

 

若い人や元気な人は、そう、立ってたらいい、というのも間違ってなくて。

 

譲ってくれたのだから、座ったらいい、というのもその通りなんだけど、

 

ただ、いやらしかった(笑)

 

人間、歳を重ねて、いい意味で逞しくなるのはよしとしても、

 

図々しく見えてしまうのは、ほんと損してるなあ、と思います。

 

 

なみ