完パケ
今朝の新快速は、行楽シーズンということもあり、満員。
それは、ある程度覚悟していること。
でも、ふんわりと、「高槻あたりで、近くが空くといいな」と、淡い期待を寄せているのです。
間も無く高槻という頃になって、
近くに座っていた上品なおば様に電話が。
「あ、もしもし。◯▲◇♫×◎▽◎〜」
何を喋っていたかよく聞いてなかったけれど、高槻に着いたと同時に、
その電話相手と思われるおば様が、混雑の中をかいくぐってやって来ました。
待ち構えていたおば様、すかさず、
「いやあ、あんた、満員でな。席取ろうと思ったけど、取られへんかってん」
「そんなん、かまへんのに」
「あんた、ここ座りよし」
そうしたらおば様の横に座っていた大学生くらいのお兄さんが、スッと席を立ちました。
「いや、お兄さん、座っててもろてかまへんのに。え、いや、どないしょう?ええのん?寝てはったのに。気の毒やな。そうかぁ、すいません。ほな。座らせてもらおかな。」
…そうなるよね、お兄さん。そうなる。間違ってない。私がそこに座っていても、多分お兄さんと同じ行動を取ってると思う。
おば様たちはキチンとお礼を言ってはったけれども、
ただ…。今日は、あのおば様の完パケ芝居に若干いやらしさを感じました。
お兄さん、頑張って!座っとき。
とさえ思いました。
多分、あのお兄さんなら、あの小芝居うたなくてもスッと変わってくれはったはず。
混雑の中で座りたいと思っているのはみんなそうで、
若い人や元気な人は、そう、立ってたらいい、というのも間違ってなくて。
譲ってくれたのだから、座ったらいい、というのもその通りなんだけど、
ただ、いやらしかった(笑)
人間、歳を重ねて、いい意味で逞しくなるのはよしとしても、
図々しく見えてしまうのは、ほんと損してるなあ、と思います。
なみ