HI!ROSE WAVE chapter2

Voiceタレント広瀬奈美のつれづれダイアリー

すべてはお客様のために

ずっとずっと昔、


仲良くしてもらっていたラジオのディレクターさんがいて、


その人は、女子に対しての色んなタイミングは本当にデリカシーがなく最悪だったけど、


「音」に対しての拘りは人一倍強く、


例えば、曲の切り方とか、フェードイン、フェードアウトの仕方とか、


これが気持ちいいねん。


って、ニコニコして、よくわかっていないわたしに話してくれた。


そして、

それは、私がわかっていようとわかっていまいと、どちらでも構わない。


つまり、ラジオを聴いている人にも

「ここはね、こういう拘りがあるんですよ」

なんて、分からなくてもいい。そんな拘り押し付けでしかないし、ただ、聴いている人に気持ちよく聴いてもらいたいだけ。


と、よく話してました。


わかる奴だけにだけわかればいい。


とは、ちょっと違って、


ただ、聞いてもらう人のことだけを考えてる、けど、そんな事微塵も感じさせない、


そういう、職人みたいな所が素敵でした。



実は、昨日の仕事現場でも同じようなことがあって、


これも、本当に普通に見ていたら普通の事なんだけど、


すんごい計算されたタイミングがあって、


それは、ただストップウォッチで計ればいいだけのものではなくて、


長年の経験と勘がキュッと詰まった一瞬の出来事。



わたしは凡人だから、

これがこうなって、で、このタイミングの時に、こうなるわけ!(*≧∀≦)


って、とっても言いたいんだけど、


それを言ったら、魔法が解けたようにつまらなくなるので、


そこはグッと我慢。




すべてはお客様のために。



ナミ