すべてはお客様のために
ずっとずっと昔、
仲良くしてもらっていたラジオのディレクターさんがいて、
その人は、女子に対しての色んなタイミングは本当にデリカシーがなく最悪だったけど、
「音」に対しての拘りは人一倍強く、
例えば、曲の切り方とか、フェードイン、フェードアウトの仕方とか、
これが気持ちいいねん。
って、ニコニコして、よくわかっていないわたしに話してくれた。
そして、
それは、私がわかっていようとわかっていまいと、どちらでも構わない。
つまり、ラジオを聴いている人にも
「ここはね、こういう拘りがあるんですよ」
なんて、分からなくてもいい。そんな拘り押し付けでしかないし、ただ、聴いている人に気持ちよく聴いてもらいたいだけ。
と、よく話してました。
わかる奴だけにだけわかればいい。
とは、ちょっと違って、
ただ、聞いてもらう人のことだけを考えてる、けど、そんな事微塵も感じさせない、
そういう、職人みたいな所が素敵でした。
実は、昨日の仕事現場でも同じようなことがあって、
これも、本当に普通に見ていたら普通の事なんだけど、
すんごい計算されたタイミングがあって、
それは、ただストップウォッチで計ればいいだけのものではなくて、
長年の経験と勘がキュッと詰まった一瞬の出来事。
わたしは凡人だから、
これがこうなって、で、このタイミングの時に、こうなるわけ!(*≧∀≦)
って、とっても言いたいんだけど、
それを言ったら、魔法が解けたようにつまらなくなるので、
そこはグッと我慢。
すべてはお客様のために。
ナミ